オンプレミスってなに？クラウドとの違いは？わかりやすく解説！

オンプレミスという言葉を目にしたことはないでしょうか？

この「オンプレミス」という言葉、エンジニアの方は聞いたことがあると思いますが、あまりよくわかっていないという方や、クラウドとの違いについて分かっていない方もいると思います。

今回は、「オンプレミス」についてクラウドとの違いについて、交えながら解説していきます。

オンプレミスとは？

オンプレミスとは、企業や組織が自分たちのオフィスビルやデータセンターなどで直接、ITインフラ（サーバーやネットワーク機器、ストレージ、ソフトウェアなど）を設置、管理する方式のことです。

初期のコンピュータシステムは大型で高価であり、大企業や政府機関が主に使用していました。
しかし、技術の進歩とコストの低下により、中小企業でもオンプレミスのシステムを導入しやすくなりました。

オンプレミスの構成

オンプレミスでは以下のような機器、システムを構築します。

オンプレミスのメリット

オンプレミスのメリットとしては、以下の点が挙げられます。

カスタマイズしやすい

オンプレミスは、自社専用のシステムを一から設計するため、状況に合わせて必要なシステムを構築出来ます。

また、自社のインフラに対して管理者権限、アクセス権を持てるのも一つのメリットです。

セキュリティ面で優れている

自社内のネットワークで運用するため、外部ネットワークからの攻撃を受けにくいというメリットがあります。
また、社内独自のセキュリティポリシーに沿ったセキュリティ対策が可能です。

物理的なアクセスとデータの制御が可能です。

社内システムと連携しやすい

既存のシステムに新たなサービスを追加しなければならない場合、柔軟にシステム連携が可能な場合が多い面もメリットの一つです。

となりそうですが、、もちろんデメリットもあります。

特に大きなデメリットは、以下の２点です。

そのため、ビジネスの特定のニーズに応じて、オンプレミスかクラウドかを検討することが重要です。

クラウドとの違い

クラウドとは？

クラウド(クラウドコンピューティング)とは、インターネット経由でリモートのサーバーを使用してデータを保存、処理する技術のことです。

利用者は物理的なインフラを所有せず、クラウドサービスを提供する企業(サービスプロバイダ)から必要なリソースを借りる形でITサービスを利用します。

Amazon Web Services（AWS）、Google Cloud Platform（GCP）、Microsoft Azureなどが有名です。

以下、４点のオンプレミスとクラウドの違いについて記載しました。

インフラの配置場所の違い

オンプレミス	自社のオフィスなどに設置
クラウド	サービスプロバイダのデータセンターに設置

コスト

オンプレミス	初期投資が高く、ハードウェアとソフトウェアの購入、維持にコストがかかる
クラウド	通常はサブスクリプションベースで、使用したリソースに応じて費用が発生する

管理とメンテナンス

オンプレミス	自社で全ての管理とメンテナンスを行う必要がある
クラウド	サービスプロバイダが基本的な管理とメンテナンスを担当

セキュリティとプライバシー

オンプレミス	物理的なアクセスとデータ管理の完全な制御が可能。
クラウド	セキュリティはプロバイダのプロトコルとポリシーに依存(プロバイダによるセキュリティ対策はされています。)

クラウドの形態

クラウドは以下３つの種類に分けられます。

まとめ

今回は、オンプレミスについてクラウドとの違いについて交えながら解説しました。

オンプレミスとクラウドにはそれぞれメリットとデメリットがあり、どちらが適しているかは企業や組織のニーズに依存します。

セキュリティや管理が重視される場合はオンプレミスが、コスト効率や拡張性を求める場合はクラウドが適しているかもしれません。それぞれのビジネスの目的に合わせて選択する必要があります。

また、オンプレミスとクラウドについて、復習したいと思った際は、当記事をご参考いただけると幸いです。