Linuxプロセス管理は「ps」と「top」で!初心者向け解説

Linuxを使い始めると、よく聞くのが「プロセス管理」という言葉です。でも、「プロセスって何?」と思う初心者の方も多いはずです。この記事では、初心者向けにLinuxにおけるプロセス管理の基本と、便利なコマンド「ps」と「top」の使い方をわかりやすく紹介します。この記事を読み終えたころには、あなたもLinuxのプロセスを自由自在に操作できるようになりますよ!

目次

そもそもプロセスとは?

まず、プロセスとは何かから始めましょう。簡単にいうと、プロセスは「実行中のプログラム」です。たとえばブラウザでウェブサイトを見たり、音楽プレーヤーで音楽を再生したりするとき、それぞれがプロセスとして動いています。Linuxでは、こうしたプロセスを管理することで、コンピュータを効率よく使えるようにしています。

プロセス管理が必要な理由

「そもそもなぜプロセスを管理しないといけないの?」と思った方もいるかもしれません。理由は主に以下の3つです。

  • リソースの有効活用:CPUやメモリなどの資源をうまく使い切るため。
  • 安定性向上:異常な動きをするプロセスを止めて、システムの安定性を保つため。
  • セキュリティ確保:不正なプロセスを特定して停止することで、安全性を高めるため。

こうした理由からプロセスの管理はLinuxユーザーにとって欠かせないスキルなのです。

基本的なプロセス管理コマンド「ps」

「ps」コマンドは、現在実行されているプロセスの一覧を表示する基本的なコマンドです。初心者でも簡単に扱えるので、まずはこちらから覚えていきましょう。

psコマンドの基本的な使い方

ターミナルを開いて、以下のコマンドを入力します。

ps

これだけで、現在のプロセスが表示されます。ただし、表示されるプロセスは現在のユーザーが起動したものだけです。

すべてのプロセスを表示したい場合

すべてのユーザーのプロセスを確認するには、「-aux」というオプションをつけます。

ps aux

これでシステム全体のプロセス情報が表示されます。

見やすく特定のプロセスを探したい場合

表示された一覧が多すぎて分かりにくいときは、「grep」を使って特定のプロセスを簡単に探すことができます。

ps aux | grep プロセス名

たとえば「chrome」を含むプロセスを探す場合は次のようになります。

ps aux | grep chrome

リアルタイムにプロセス状況を確認する「top」

次に紹介するのは、リアルタイムでプロセスの状況を確認できる便利なコマンド「top」です。

topコマンドの基本的な使い方

ターミナルで以下を実行するだけでリアルタイムのプロセス状況が表示されます。

top

表示される画面では、CPU使用率やメモリ使用率、動いているプロセスの詳細がリアルタイムに更新されます。

topコマンドの画面の見方

  • PID:プロセスごとに割り当てられた識別番号
  • USER:プロセスを起動したユーザー名
  • PR(優先度):プロセスの優先順位
  • VIRT(仮想メモリ)仮想メモリ使用量
  • RES(実メモリ)物理メモリ使用量
  • CPU%CPUの使用率
  • MEM%メモリの使用率

topの便利な操作方法

  • qキー:topコマンドを終了します。
  • kキー:プロセスを強制終了できます。PIDを指定するだけ。
  • Mキー:メモリ使用量順に並び替えます。
  • Pキー:CPU使用率順に並び替えます。

特定プロセスの詳細情報を確認する

特定のプロセスの詳細を見たい場合は「pid」を指定して調べることも可能です。

top -p [PID番号]

よくあるトラブルと解決法

Linux初心者がよく遭遇するトラブルとその解決方法も簡単に紹介します。

動作が重いプロセスを見つける

top

でCPU使用率が異常に高いプロセスを確認し、「k」キーで終了しましょう。

フリーズしたプロセスを終了させる

「kill」コマンドを使用します。

kill [PID番号]

強制終了させたい場合は「-9」オプションを追加します。

kill -9 [PID番号]

より便利にプロセス管理を行うために

さらに深く学びたい場合は、次のコマンドも覚えておくと便利です。

  • htop:topの進化版で、視覚的に見やすく操作しやすい。
  • pstree:プロセスをツリー形式で表示。
  • killall:特定の名前のプロセスを一括終了。

まとめ

Linuxのプロセス管理は、初心者でも「ps」と「top」だけでかなりのことができます。これらをマスターすれば、Linuxを安全で快適に使えるようになるでしょう。

この記事を通じてLinuxへの理解が深まれば幸いです。ぜひ、自分の環境でも積極的に試してみてください!

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