Linuxを使っている際、ファイルやディレクトリのアクセス権限を変更したい際に思い浮かぶのが、「chmod」コマンドだと思います。
また、今回初めて「chmod」コマンドを知ったという方もいるかもしれません。
今回は、「chmod」コマンドについて解説していきます。
chmodとは
「chmod」コマンド「change mode」の略で、ファイルやディレクトリのアクセス権を変更するためのコマンドです。
アクセス権には読み取り、書き込み、実行などの権限が含まれており、chmodコマンドを使ってこれらの権限を設定できます。
基本的な構文については以下のような感じです。
chmod [オプション] モード ファイル名
オプションについて
chmodコマンドにはさまざまなオプションがあります。よく使うであろうオプションについて、解説していきます。
「-R」オプション
指定したディレクトリ内のすべてのファイルとサブディレクトリに対して再帰的にアクセス権を変更します。
ディレクトリ全体のアクセス権を一括で変更する場合に便利です。
例えば、以下のコマンドを実行するとdirectory_name内のすべてのファイルとサブディレクトリのアクセス権を変更して、所有者に読み取り、書き込み、実行の権限を与え、他のユーザーには読み取りと実行の権限を与えます。
chmod -R 755 directory_name
「-v」オプション
変更の詳細な情報が表示されます。どのファイルにどのアクセス権が設定されたかが表示され、変更が行われた場合に通知が表示されます。
例えば、以下のコマンドを実行するとtest.txtのアクセス権を設定し、変更内容が表示されます。
chmod -v 644 test.txt
「-c」オプション
実際に変更が行われた場合にのみ結果が表示されます。変更がない場合は表示されません。
例えば、以下のコマンドを実行すると、secure_file.txtのアクセス権を設定し、変更があれば表示されます。変更がなければ何も表示されません。
chmod -c 600 secure_file.txt
注意事項
chmodコマンドを使用してアクセス権を変更すると、誤って重要なファイルやディレクトリに誤った権限を設定してしまう可能性があります。
変更前に、確認のために「-c」オプションを使うか、テスト用のディレクトリで試してみるとミスを減らせると思います。
特に、システムファイルやシェルスクリプトなど、重要なファイルにアクセス権を変更する場合は慎重に行動しましょう。
まとめ
今回は、「chmod」コマンドについて、解説しました!
chmodコマンドは、ファイルやディレクトリのアクセス権を変更するためのコマンドです。
誤って重要なファイルやディレクトリに誤った権限を設定してしまわないように注意しましょう!
また、復習したいなと思う時は当記事をご参考いただけると幸いです。