みなさんこんにちは!「きらくにIT」の管理人です。今回は初心者の方でも分かりやすく「SSH」について解説していきます。SSHという言葉を聞いたことはあるけれど、具体的には何なのか分からない…という方も多いですよね。この記事を最後まで読めば、SSHがどんな仕組みで動いているのか、なぜ重要なのかが分かるようになりますよ。
SSHとは?
SSH(Secure Shell)とは、安全にリモートコンピューターを操作するための仕組みです。もっと簡単に言うと、自宅のパソコンやスマホから、離れたところにあるサーバーなどのコンピューターを安全に遠隔操作できる技術です。
昔はTelnetという方法がよく使われていましたが、Telnetは通信内容が暗号化されていないため、セキュリティ的に問題がありました。そこで登場したのが、通信を暗号化して安全にするSSHなのです。

SSHで何ができるの?
SSHを使うことで、遠くにあるサーバーのファイルを編集したり、プログラムを実行したり、管理作業を行ったりすることが可能になります。
例えば、あなたがWebサイトを運営しているとして、レンタルサーバーを契約しているとします。サーバー上にあるデータを編集したい時、いちいちサーバーの場所まで行くのは大変ですよね。そんな時にSSHを使えば、自宅からでも簡単にサーバーにアクセスして操作できるのです。
なぜSSHが重要なのか?
SSHの最大の特徴は、やはり安全性です。通信内容を暗号化して送信するため、外部から内容を盗み見られるリスクを大幅に軽減できます。
また、SSHでは「認証鍵」と呼ばれる仕組みを使って、安全なログインを可能にします。認証鍵は家の鍵のようなもので、あなたしかアクセスできないようにサーバーの入り口を守ってくれます。
SSHの仕組みを簡単に説明
SSHは主に「クライアント」と「サーバー」の2つの要素で構成されています。
- クライアント:あなたのパソコンやスマホなど、操作する側。
- サーバー:遠隔操作される側。
あなたがSSHクライアントを使って接続すると、サーバーとの間に安全な暗号化トンネル(SSHトンネル)が作られます。そのトンネルの中を通って安全にデータがやり取りされます。




実際にSSHを使ってみよう
では、実際にSSHを使ってサーバーに接続してみましょう。今回は簡単な例を挙げて説明します。
手順1:SSHクライアントの準備
Windowsなら「Tera Term」や「PuTTY」、MacやLinuxなら「ターミナル」アプリが標準で用意されています。
手順2:SSHでサーバーに接続
次のようなコマンドで接続できます。
ssh ユーザー名@サーバーのIPアドレス
例えば、ユーザー名が「admin」、IPアドレスが「192.168.1.1」なら次のようになります。
ssh admin@192.168.1.1
初めて接続するときは、相手が本当に安全なサーバーか確認するメッセージが表示されます。問題がなければ「yes」を入力します。
SSH鍵認証とは?
さらに安全性を高めるため、SSHはパスワード認証以外に「鍵認証」という方法も提供しています。
鍵認証では公開鍵と秘密鍵という2つの鍵を用います。秘密鍵は絶対に人に教えてはいけない、あなただけが持つ鍵です。一方、公開鍵はサーバー側に置いておく鍵で、他の人に見られても問題ありません。
鍵認証を設定することで、パスワードを毎回入力する手間もなくなり、安全性もさらに高まります。
SSHの応用例
SSHは単にサーバーの操作だけでなく、次のような用途にも応用できます。
- GitHubへの安全な接続(Gitの管理)
- SSHポートフォワーディングによるセキュアな通信
- VPS(仮想専用サーバー)の管理
こうした用途を覚えておくと、SSHをさらに便利に活用できるようになります。
SSH使用時の注意点
SSHはとても便利ですが、次のような注意点もあります。
- 秘密鍵は絶対に他人に知られないように安全に保管する
- 不要なSSHアクセスを許可しない
- SSHのログイン試行を定期的に監視する
これらを守ることで、SSHを安全に使うことができます。
まとめ
SSHはインターネット上で安全に遠隔操作をするための必須技術です。初心者の方でも、一度使い方を覚えてしまえば、意外と簡単に利用できるようになります。
サーバー管理やウェブ開発を行うなら、ぜひSSHの仕組みを理解して、便利に活用してくださいね。
この記事が皆さんのITライフの役に立てれば幸いです!これからも「きらくにIT」では、初心者でも分かりやすく役立つ情報を発信していきますので、また気軽にお立ち寄りくださいね。